MIDORI | from Midori
18207
page,page-id-18207,page-template,page-template-blog-large-image-whole-post,page-template-blog-large-image-whole-post-php,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled,side_area_uncovered_from_content,qode-theme-ver-7.4,wpb-js-composer js-comp-ver-4.5.2,vc_responsive
 

FROM MIDORI

01 1月 2019
2019年1月1日

日本の皆様

明けましておめでとうございます。

私の新年はここ10年ほど、認定NPO法人ミュージック・シェアリングのインターナショナル・コミュニティー・エンゲージメント・プログラムの活動でアジアの恵まれない人々に音楽を届ける2週間を終えた後やってきます。今回は、10年ひと昔と言われるのを納得した2回目のベトナム訪問でした。アジア、と称される国々は一般的に日本、中国、韓国、インド、スリランカ、パキスタン、モンゴル、などがあり、そのうち、宗教的、政治的に許され、私たちの訪問を必要とされるであろう国々に焦点を当ててきました。ベトナムは2006年に一度行き、まだべトナム戦争の跡形がそこいらに点在し、子どもたちの生活や健康状態に暗い影を見たのですが、ハノイ・ノイバイ国際空港を降り立った時点で、12年間の心の痛みが瞬時に消えていくのがわかりました。ハノイに次ぐ都市のホーチミン、その周辺、国境付近の最貧困地域と位置付けられる地域の、病院、学校、施設も回りました。その様子は、未だ私たちの想像出来ない生活や共産圏の社会事情から教えられることが多いですが、まるで香港のような賑わいを見せる都市部分や、貧困の中の子どもたちの笑顔に未来への希望が光っていたり、施設にかかわる人々が日々の仕事に喜びを感じていたりすることを肌身で感じ、毎回このプロジェクトを終わる日には、後ろ髪をひかれる思いと懺悔に似た重い心を、新年の賑わいで消化することのない訪問でした。

いずれの国でも最も重要課題である経済成長、が目を見張るほどのべトナムですが、側面には忘れられがちなそして決して忘れられてはならない人間性を促す常識的な情操を保持または促進する継続した努力をしなければならないのは、大国と自他共に明言するアメリカなどが世界を席巻する今日、私たちが後世に残すべきものである、と改めて感じさせられました。日本の皆様は私がプロの演奏と両輪で社会還元活動に従事していることをひろく温かく見守って下さっていることに感謝しつつ、新しい元号を迎える2019年が皆様にとって幸多き年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

2019年元旦

五嶋みどり